日光 雲竜渓谷 (1550m)
日光の女峰山と赤薙山の間にある厳冬の雲竜渓谷は素晴らしい氷柱が見られることで有名だ。昨年は天候が悪く中止となったが今回ようやく雲竜渓谷の氷柱を見ることが出来た。
1.山 行 日 : 2011年2月8日(日)
2.歩行 時間 : 4時間20分
3.同 行 者 : 7名
【コースタイム】
9:00 9:45/9:50 10:15/10:20 11:40/12:25 13:25 13:45/13:50 14:30
登山口 → 展望台 → 洞門岩 → 雲竜渓谷 → 洞門岩 → 展望台 → 登山口
【山行記録】
伊勢崎を6:50分にし鹿沼市経由で日光に入り神橋を左に見て交差点を右折し稲荷川の橋手前を左折ししばらく林道を走るとゲートがある登山口の駐車場に8:45分に着いた。駐車場は路肩に7〜8台ほどしか駐車スペースがない。この時間ではほぼ満車でゲート前のスペースになんとか駐車出来た。スパッツを着け準備をしているとワゴン車が来てゲートを開け走って行ったツアー客はこの先まで行けるようだ。
我々は林道のゲートを抜けしばらくは舗装された林道を歩く。 車道には雪がなくなだらかだが単調な登りをひたすら歩く。
林道を45分ほど歩くと稲荷川展望台がある。眼下に日向砂防ダムが見え、見上げれば女峰山と赤薙山が見える。雲流渓谷は両山の中間の沢にある。ここから25分ほど林道を登ると洞門岩で広い駐車場があり登山口のゲートを抜けて行ったワゴン車が駐車していて運転手の方がここ数日は暖かく素手でも寒くないと話し、そして氷柱が割れ落ちるから注意した方がよいとも話してくれた。
洞門岩から沢沿いのルートがあるが林道を進み40分で雲竜渓谷入口に着いた。ここでアイゼンを着用し雪で埋まった急な階段を下り沢に降りる沢沿いに進むと両側が狭くなった友知らずがある。「友知らず」とは,両岸が切り立ち,通過するのに命がけで,同行した友人を気遣うことができないという意味だそうです。 廊下の右側の壁が氷壁になっており,氷壁の直下の僅かな隙間を通過する。青みを帯びた氷がとてもきれいだった。
右側の岸壁に出来た氷壁は雄大で見る者を圧倒する造形美を見せる。先日行った赤城の不動大滝でみた氷柱とはスケールが違う。
友知らずを抜け少し進むとヘルメットをかぶったツアー客が下山してきた。更に少し行くと左側に大きな氷柱が現れる。少しずつ流れ落ちる水が凍りつきながら成長していったもので,鍾乳洞にある石柱と同じ様な造形美を見せる。非常に緻密な文様で,精巧な彫刻を見るようだった。氷柱の下には割れ落ちた50cmから1mほどの氷が無数転がっていた。下にいて落ちてきたらひとたまりもない危険な場所だ、注意するように話していたのが良くわかりツアー客がヘルメットをかぶっていたのが理解できる。氷であるが岩と同じだ。
巨大な氷柱の裏側に入ると思わず息を飲む神秘的な光景だ。
見上げれば雲竜瀑手前の全面氷結した滝が見える。雲竜瀑に行くには二つの滝の先にあるというので、我々はここまでとして昼食にした。ラーメンを作り皆さんが持ち寄った御馳走で楽しい時を過ごした。この頃になると雲竜瀑に登った登山者が次々と下ってきた。
今日は風もなく絶好の氷柱見学が楽しめた。12:25分に雲竜渓谷に別れを告げ下山を開始した。氷壁に陽があたり輝いて見える特にブルーに輝く氷柱は見飽きぬ美しさで感動的な自然美を堪能できた。雲竜渓谷へは林道を往復で3時間30分ほど歩かなければならないが、沢を数回渡るとき注意する以外危険な場所もなく厳冬の時期に見事な氷柱に出会える楽しい場所でした。次回はもう少し足を延ばし雲竜瀑まで登ってきたくなった。
■山行記録
NO2
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