奥日光 太郎山 ( 2,368m)
奥日光の太郎山は男体山の北側に位置し山頂からは日光連山の眺望が素晴しく初夏はシャクナゲやイワカガミ、ミヤマキンバイの咲く山である。
小太郎山から見る太郎山
1.山 行 日 : 2009年6月14日(日) 天候 : 晴れ
2.山 域 : 奥日光
3.歩行 時間 : 5時間
4.同 行 者 : 単独
5.コ ー ス : 山王帽子山〜太郎山 往復
6.走行距離 : 100km 2時間20分
【コースタイム】 標高差:648m
(7:10)光徳温泉駐車場(7:45) ⇒ (7:55)山王帽子山登山口(8:00) → (9:00)山王帽子山(9:05)
→ (9:40)ハガタテ薙分岐(9:45) → (10:30)小太郎山(10:35) → (11:00)太郎山(11:40)
→ (12:00)小太郎山(12:05) → (12:40) 分岐 → (13:30) 山王帽子山 → (14:00)登山口
【山行記録】
奥日光の山では男体山、女峰山、日光白根山には登ったが太郎山と大真名子山にはまだ登っていないので今回
シャクナゲが咲いているという太郎山に登ってきた。雨が心配だったが家を4時50分に出発するともなく雨が降ってきた。みどり市に入る頃には土砂降りとなったがとにかく登山口まで行ってみようと122号を走る。足尾付近まで来ると雨が止んできた。いろは坂から中禅寺湖を抜け7時10分に光徳温泉の駐車場に着いた。ここの駐車場は無料で広くキャンピングカーが数台停まっていて朝食の準備をしていた。日光は人気があるのですね。
今日はハガタケ薙のコースから登る予定で奥鬼怒林道を登山口まで歩くと奥鬼怒林道は夜間通行止めでゲートが締まっていた。ゲートの先に少し登るとハガタケ薙コースは通行禁止の案内板があり仕方なく駐車場に戻り山王帽子山からのコースに変更しゲートが開くのを待っていると雷が鳴り出し雨が降ってきた。30分ほど待っていると雨も上がり薄日が差してきたのでゲートが開いたか確認に行くと開いていた。たぶん7時30分頃開いたのだろうか。
7時40分に登山口まで林道を走ると10分で山王帽子山登山口に着いた。駐車場はなく1台路肩のスペースに駐車していた。登山口の少し先に駐車スペースを見つけ駐車し登山を開始する。一般的には光徳温泉の駐車場から登山口まで1時間20分ほどかけて登って来るのだろうか。 | |
@ 山王帽子山登山口 8:00 標高 1,720m 登山口は道路脇にありすぐ分かる。雨の心配はなさそうである。 |
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登り始めるとなんとクマザサに登山道が覆われていて雨で濡れている。雨具を着ようと思ったがすぐになくなると思いズボンが濡れながらも先に進む。コメツガや雑木の樹林帯の中ササ道をジグザグに高度を稼ぐ。登山道は相変わらずクマザサに覆われて足元が良く見えないが障害物もなく歩きやすい。少しガスが湧いてきた。 | |
A 山王帽子山 9:00 歩き始めて1時間で山王帽子山に着いた。山頂は2,077mもあるのに林の中であいにくガスで展望は出来なかった。ここで遅まきながら雨具のズボンを着用した。 |
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B ハガタテ薙分岐 9:40 山王帽子山からは下りとなり樹林の中をジグザグに急降下して一旦鞍部に出て針葉樹林帯のササ道をジグザグに登り返すと登山道脇にシャクナゲが咲いていた。まもなくハガタテ薙分岐に到着した。ここにもハガタテ薙コースにロープが張られ通行禁止の案内板があった。 |
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C 小太郎山 10:30 標高 :2,328m 分岐からは木の根が張った急な登りとなる。途中で今日初めて単独の登山者に出会う。7時前に登り今下山して来たとのこと。山頂では何も見えなかったと言いまだ時間が早いので山王峠から刈込湖、切込湖経由で湯元に下ると話しながら分かれた。浮き石の多いいジグザグの急な登りが終わると展望が開けた小太郎山に着いた。太郎山への稜線のガスが晴れこれから登る太郎山が見えた。 |
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小太郎山から先は細い岩稜を行く。下り始めるとすぐ岩場の剣ケ峰があり直下に3mほどの岩場があり慎重に下り問題なく通過。左右が切れ落ちたヤセ尾根を少しばかり登るとオオバキスミレの咲く急な登りをジグザグに登り切ると新薙コースと出会うとすぐ先が太郎山山頂だ。 | |
D 太郎山山頂 11:00 標高:2,368m 丁度分岐で新薙コースから登ってきた12名のグループに出会う。聞けば壬生の登山クラブの人達で山頂に着くなり会報誌用の記念写真を撮るとのことで写真を撮ってやる。小太郎山からのコースは岩場があり危険なので新薙コースから登ってきたとのこと。そして登り始める頃雷が鳴り一旦登山口まで戻り様子を見て登り始めたと話していた。自分と同じだったのだと思った。青空が広がり女峰山や大真名子、小真名子山が目の前に展望出来た。あいにく男体山は雲の中だ。ここでいつものラーメンで昼食にしコーヒーを味わいながら過ごす。先ほどのパーティーも我々のクラブの山行と同じでワイワイガヤガヤとおしゃべりをしながら食事を楽しんでいた。 |
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壬生のグループが下山するとようやく静かになった。歩いてきた小太郎山が良く見える。早々に下山の準備をしていると4名が登ってきた。天気予報が悪かったのか今日は登山者が少ないようだ。 | |
小太郎山へのヤセ尾根といってもさほど危険ではない。帰りは剣ケ峰直下の岩場も簡単に登り返せた。 | |
E 小太郎山 12:00 小太郎山に着くと正面に男体山が姿を現し右側には戦場ケ原とその先に中禅寺湖も見えた。そして日光白根山も雲の切れ間から見えた。この時期少し霞んでいたが雨を覚悟で登ってきたがそれなりに展望を楽しめた。下山の頃はササの露はさすがに乾いており小太郎を後に分岐、山王帽子山と快調に往路を戻り14時に登山口に戻った。結局このコースで出会った登山者は1人だけで熊よけの鈴とラジオを鳴らしながらの静かな山歩ができた。山の天気は分からないもので逆の場合は良くあるが今回のようなラッキーな事も山の神の恵みなのかもしれませんね。 |
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