北八ヶ岳      天狗岳   (2,646m)

 北八ヶ岳の最南端に位置する天狗岳は八ヶ岳の中心に位置し赤岳に次いで人気のある山。山頂部は300mほどの間隔で東西に分かれ、東天狗岳と西天狗岳の双耳峰の総称で日本二百名山である。

1.山 行 日  :  2011年7月23日(土)                       
2.山    域  :  北八ケ岳  
3.歩行 時間  :  6時間55分(途中休憩含む) 所要時間 : 8時間10分    
4.同 行 者  :  5名

【コースタイム】   
  
唐沢鉱泉(7:20) → (8:20)分岐 → (9:05)第一展望台(9:15) → (9:45)第二展望台(9:50) →  
      
(10:45)西天狗岳(11:20)  →  (11:40)東天狗岳(11:45)  →  (13:10)黒百合フュッテ(13:25)  → 

(14:18)渋の湯分岐(14:20)  →  (15:30)唐沢鉱泉

【山行記録】

天狗岳は以前、白駒池と桜平コースから登ったが、今回は唐沢鉱泉から西天狗岳に西尾根から岩尾根を登り東天狗岳からスリバチ池を経て黒百合フュッテに下り唐沢鉱泉に戻る周回コースを歩いてきた。伊勢崎をAM4:00に出発し本庄児玉ICから佐久ICまで高速を走り白樺湖経由で登山口の唐沢鉱泉に7:00分に着いた。唐沢鉱泉へのルートはHPにて

登山口の駐車場

7:20    唐沢鉱泉

唐沢鉱泉手前にある駐車場は20台ほどの広さだがすでに満車で右側の路肩に駐車し登山を開始した。唐沢鉱泉は日帰り入浴700円で入れ多くの登山者が利用されている。

登山コースの案内板

西尾根登山口

7:20分に登山開始,唐沢鉱泉にある登山ルート案内板でコースを確認し、西尾根登山口は唐沢鉱泉の右に流れる唐沢に架かるしゃくなげ橋を渡り深い針葉樹林帯の中に入って行く

シラビソ林と鬱蒼とした苔の樹林帯

倒木に生える苔

8:20    枯尾の峰分岐

9:05  第一展望台

八ケ岳特有の岩の露出した登山道はシラビソの林と鬱蒼とした苔に覆われた樹林帯の道を登る。倒木に変わった苔が生えていた、ここまで成長するのに数年を要していると思うと生命の息吹を感じる。
先週登った会津駒ケ岳は吹き出す汗にまいったが今日の樹林帯は意外と涼しく汗もかかないで登ることが出来る。登り始めて1時間で稜線の分岐に出た、右が枯尾の峰で西天狗は左に進む。木々が低木になると展望が開け岩場に出た。

スリバチ池から見る天狗岳

雲に隠れる赤岳

左に見える西天狗岳

第一展望台に出ると赤岳がガスの切れ間にわずかだが見え、これから登る西天狗岳も見える。下界は雲で見えないが南八ケ岳の山並みを見ながら休憩する。

9:45   第二展望台

西天狗岳

第一展望台から45分で第二展望台に到着する。ここも広く開けた場所で展望は素晴らしい。西天狗岳が目の前に見え急な岩場を登る登山者が見える。

岩が露出した登山道

第二展望台を振り返る

第二展望台から一旦鞍部に下りいよいよ西天狗岳への登りが始まる。大きな岩が折り重なる山肌をペンキマークに従い登る。振り返れば先ほどいた第二展望台が見える。ハイマツ帯の中にシャクナゲが咲いていて疲れを癒してくれる。急な登りが一段落すると西天狗岳の山頂に出た。

10:45   西天狗岳にて

東天狗岳を望む

西天狗岳に10:45分に着いた。地図では展望台から1時間とあるがノンビリ登ったので第一展望台から1時間30分かかった。2003年に西天狗岳に登った時は素晴らしい展望だったが今回はガスで展望は出来なくなってきたが切れ間から東天狗岳を見ることが出来た。ここで昼食にした今日は豆腐とおにぎりにソーセージと簡単な食事、同行者にオレンジや漬物など戴き食後にコーヒーを飲みノンビリ過ごす。

鞍部に咲くコマクサ

11:40  東天狗岳

西天狗岳を後に東天狗岳に向かう鞍部まで下るとガレ場にコマクサが咲いていた。鞍部からは一登りで東天狗岳に着いた。ここでもガスで展望出来なかったが人気の山で多くの登山者が休憩していた。

中山峠分岐

天狗の奥庭

東天狗岳から15分ほど下ると中山峠と黒百合平への分岐となり黒百合平に下る。八ヶ岳特有の大きな岩が折り重なった場所をペンキマークを頼りに下る。岩はしっかりしていて不安はないが滑らないように一歩々慎重に足を置きながら歩く。途中に天狗の奥庭があり昔ここで天狗が飛び跳ねて訓練したのだろうかそれにしても岩だらけだ。

スリバチ池

黒百合フュッテ

天狗の奥庭から少し下るとスリバチ池がある。晴れていればここから双耳峰の天狗岳の展望が素晴らしい場所だが今日は相変わらず山頂付近はガスで見えなかった。スリバチ池から眼下に黒百合フュッテが見える。

13:10    黒百合フュッテ

14:18  渋の湯分岐

黒百合フュッテは八ヶ岳では星空観察や音楽会など開催する人気のある山小屋でフュッテ前では多くの登山者が休憩していた。ここは7月初旬にはクロユリが咲くと言ういつか見に来たいですね。黒百合フュッテからは樹林帯の登山道となり渋ノ湯分岐を後に唐沢鉱泉に下る。この登山道も苔と岩がゴロゴロして滑りやすいので疲れた足で慎重に下った。

唐沢鉱泉の源泉

登山口の駐車場

唐沢鉱泉に無事下山、鉱泉の源泉があり神秘的な光景だ。鉱泉のため温泉といっても冷たい源泉でした。駐車場に戻ると多くの登山者は下山したようで数台を残すのみであった。問題はこの時期唐沢鉱泉周辺はアブの大群に悩まされた足や体にまとわりつき数カ所刺されてしまった。車のドアをあけると中に入るし参りました。虫よけスプレーは必要ですので忘れずに。今回歩いた西尾根コースはシャクナゲの群生や南八ヶ岳の展望と岩尾根を登る変化に富んだ穴場コースでした。

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NO 19


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 天狗岳で出合った高山植物