日本百名山     金峰山   (2,599m)

 優美なスカイラインに頭出した五丈岩は何処から見ても金峰山のシンボルとして登山者に親しまれる奥秩父の名峰である。

朝日岳から見る金峰山

1.山 行 日  :  2009年6月26日(金) 天候 : 晴れ
2.山    域  :  奥秩父
3.難 易 度  :  初級・家族向き
4.歩行 時間  :  3時間50分   所要時間 : 5時間
5.同 行 者  :  単独
6.登山ルート  :  大弛峠〜金峰山 往復   標高差 : 約200m

【コースタイム】

大弛峠(9:40) → (10:10)朝日峠 → (10:40)朝日岳(10:45) → (11:40)金峰山(12:20)→

 (13:20)朝日岳(13:30) → (14:00)朝日峠(14:15) →  (14:40)大弛峠  


【山行記録】

 金峰山は2000年7月2日に廻目平キャンプ場から往復コースを6時間30分で登ったが山頂からの展望は出来なかった。その時山頂にいると朝日岳方面から登ってきた登山者からこちらのコースは歩きやすく簡単に山頂に立てると話をしていたのを思い出し、先週21日予定していたクラブの日向山が中止になったのと天候が良よければ大弛峠から登ろうと前から計画していた金峰山に登ってきた。

 5時に出発を予定したが寝坊をして30分遅れで伊勢崎を出発した。大弛峠へのアクセスを調べた結果、国道140号線を秩父経由で雁坂トンネルの先、牧丘町から県道を走り大弛峠に3時間で至るルートを予定した。道の駅みとみまで順調に走ったが県道206を進むと焼山林道が通行止めで仕方なく県道210の杣口林道にフルーツライン経由で戻り登山口の大弛峠に9:30分着いた。事前調査不足で1時間遅れ(40km)のロスタイムとなってしまった。初めての山は計画を立てる時、登山口までのアクセスを調べ無事予定通り登山口に着けるかが一番悩む問題ですね。
@ 大弛峠登山口  9:40

 ここは金峰山と国師ケ岳への登山口で駐車場は道路脇と長野県側の未舗装部分にあり駐車場手前にトイレもあり整備されている。今日は平日で遅い時間となったがまだ駐車スペースがあった。土、日で多い時は峠から前後1km程路肩に駐車する人気のコースとのこと。たしかに他のコースだと長い樹林帯を歩かなければ山頂に立てないがここからなら初心者でも簡単に金峰山の山頂に立てる。

*峠は標高2,400mあり山頂まで標高差200mで3.6kmの登山コースである。
 
A 朝日峠  10:10

 歩き始めてまもなく急な階段の登りが待っている。いつもの事で体が慣れていないため辛い登りだ。しかしこの登りも15ほどで階段も終わりコメツガとコケの美しい樹林帯の中を歩くこと30分でケルンのある朝日峠に着いた。
 北八ヶ岳に良く見られるコメツガやシラビソと鬱蒼としたコケのある樹林帯は心を癒してくれる好きな登山道だ。樹林帯を抜けガレ場に出ると展望が開け振り向けば国師ケ岳や甲武信岳が良く見える。
B 朝日岳 10:40

 ガレ場からはゆるやかな稜線を歩くと登山道脇に標識がある朝日岳に着く。山頂の先に展望の開けたガレ場があり金峰山が正面に見え展望を楽しみ小休止をする。
C 鉄山  11:10

 ガレ場を下り樹林帯の登山道を進むと朝日岳西のコルで鉄山の標識がある。山頂を巻きながら登る。この頃には下山者が多くなる。
 鉄山からは金峰山への登りとなり平坦な樹林帯の道で6月初旬頃咲くというシャクナゲの道を進むと森林限界になりガレ場の金峰山東肩に出る。展望が一気に開ける。ここからは快適な稜線散歩となる。ガレ場には土砂流出防止のためケルンを積まないでと表示されている。たしかに石を積上げると土砂が表れ雨で流出してしまう為なのですね。自然はそのままにしておきましょう。
 ガレ場から大きな岩を乗り越しながら進み奇妙な岩の下をくぐると金峰山山頂に着いた。
D 金峰山 山頂  11:40

 前回は山頂からの展望は出来なかったが今日は霞んでいて遠望は出来なかったが茅ケ岳や八ヶ岳、甲武信岳、瑞牆山などは展望できた。
 五丈岩の前で昼食にした。山頂には数人の登山者だけで大人数のグループはいなく静かでした。山頂で写真を撮ってもらった登山者は廻目平に下山していった。五丈岩の中段まで登る人もいた。山頂下の岩場にイワカガミが咲いていた。
山頂から眼下に瑞牆山が見える。
 山頂を12:20分に下山、岩場の稜線から展望を楽しみながら下ると朝日峠手前で追い越してきた3人連れの登山者が登ってきた。今日は早く歩いたのか50分ほど差がついたようだ。朝日岳まで戻ると地元の登山者が休んでいてしばし雑談をする。金峰山は近い山で朝天気が良いとよく登りに来るという。このコースは歩きやすく花も多く紅葉も綺麗だと話していた。平日ということもありほとんどの登山者は単独か夫婦連れで団体さんはいなかった。
E 大弛峠登山口  14:40

 天気が良く日差しもあったがほとんど樹林帯の登山道で日差しを遮り適度な涼風があり稜線に出ると涼しさが増し、さほど汗もかかずにすんだ。登山口に下山すると駐車場は1/3程度となり結構空いていた。往路で登山口までの時間が予定通りに到着できれば国師ケ岳往復が1時間30分程なので登れたと思うと残念だった。次回に期待し帰路に着いた。

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山行記録

  今日のコースはガイドブックで歩行時間を4時間40分と予定したが3時間50分で歩いた。朝日岳から金峰山の間が1時間35分のところを55分で歩いた結果でした。他の区間はコースタイム通だったので特に早く歩いたわけでもなくガイドブックのコースタイムがおかしかったのでしょうか?帰路大弛峠から国道140号線までは28km50分であった。国道から大弛峠へ右折する県道210号線は2ケ所連続してあるトンネルの中間点の信号のないT字路で案内板に琴平ダム方面とある。秩父市内で渋滞に遭い皆野有料道路を走り寄居経由で自宅に18:20分に戻った。

  コメツガやシラビソの林と苔むした登山道 金峰山への稜線から朝日岳と奥の国師ケ岳を望む
山頂に咲いていたイワカガミ 登山道脇に咲いていた山桜
登山口の道標と長野県側の林道は未舗装となっている 地図

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