奥武蔵 二子山   (1,166m)

 二子山は上武国境にあり西上州の山域として紹介されているが県境は二子山より北にあり埼玉県小鹿野町に位置する山で、山麓から見る大岸壁は圧倒される迫力がある。

山 行 日 : 平成19年4月13日(日)
歩行 時間 : 3時間30分
同 行 者 : 単独
【コース】
  7:50      8:35    9:05   10:05   11:40     12:15
 登人登山口 → 股峠 → 東岳 → 西岳 → ロウソク岩 → 登山口 
           8:40     9:10   10:45


【山行記録】

@ 登人登山口 7:50

 伊勢崎を6時10分に出発。本庄から鬼石、神流町と走り299号線で志賀坂トンネルを抜け民宿登人手前を左折し林道に入ると登山口がある。駐車スペースは道路脇に3・4台程度である。すでに先客がいて少し先にスペースに駐車して登り始める。
A ニリンソウ群生地  8:30

 登り始めは沢沿いに登る。枝落としされた杉林を抜けると雑木林となりジグザグの急斜面を登るとニリンソウの群生地に出た。咲き始めた頃だが登山道脇の斜面一面に咲いていた。
B 股峠 8:35

 ニリンソウ群生地の上部に出るとローソク岩への分岐があり、股峠へはここから数分で着いた。ここは東岳と西岳への鞍部で私が着いたとき反対側から2人連れが登ってきた。どちらから登ってきたのですかと尋ねるとすぐ下に登山口があり15分ほどでここまで登れたと話してくれた。自分は45分かけ登ってきたのに簡単に登れるコースがあったとは? 
  最初に東岳を目指す。股峠からのピークをひと登りするとクサリ場がある。ここを慎重に進むと岩峰のヤセ尾根に出る。目の前に東岳への岩肌が登高意欲をそそる。
C 東岳 9:05

  股峠から25分ほどで東岳山頂に立つ。両神山が目の前に見え、昨年歩いた赤岩尾根から大ナゲシへの稜線が連なり見える。誰もいない山頂で静かだ。写真を撮り西岳を見ながら下山。
D 西岳への直登コース  9:40

 股峠から西岳へは北面を巻いていくと直登コースへの分岐に出る。直登コースを進むとすぐ垂直のクサリ場となるが足場が確保でき慎重に登る。何本かのクサリを登りピークを一旦下り登り返すと西岳の山頂に出た。
E 西岳山頂  10:05

 山頂からの展望は素晴しく魚尾道峠へのヤセ尾根の登山ルートが美しく見え、その先に石灰岩の掘削で山頂が平坦になった叶山が見える。遠方の山々は霞んで見えなかったが時折吹く風が爽やかで気持ちよい。山頂は私一人で静かだ。今日は久し振りにラーメンを作りノンビリコーヒーを飲みながら至福の時間をすごせた。
F 西岳を振り返る

 下山は魚尾道峠へのヤセ尾根の岩稜を下る。ここの岩は石灰岩で風化が進んでいて岩に数々の穴があいた美しい岩だ。振り返れば西岳と東岳の岩峰が美しい姿を見せる。
 最後の岩稜を歩き終わる頃10mほどの垂直のクサリ場がある。足場がよく見えない場所があり緊張した。クサリ場を過ぎるとスギ林となり鉄塔へのコースへ下ろうとしたがよく道がわからない。下山途中で右方向への登山道にロープが張られていて左に進むとローソク岩の標識がありさらに進むと賑やかな話声が聞こえてきた。なんと垂直の岩場でロッククライミングの練習をしていた。私も一度榛名の黒岩でザイルを使いロッククライミングの練習をしたことがあるがさすが怖くなり自分には向いていないと断念した苦い思いがよみがえった。

 今まで周辺の山から望むだけで危険な山と思い込み登らなかったが、最近西上州の岩山に登った経験からようやく登れる気持ちが湧き東岳から西岳を歩いてきた。
 岩場を後にするとまもなくニリンソウの咲く股峠への分岐に出た。ここからは登山口まで下るのみだ。下山途中で3名が登ってきたが今日は久し振りに登山者に出会わない静かな山歩きができた。
 
 帰りに股峠への反対側からの登山口を確認しようと林道を走らせた。途中二子トンネルがありさらに進むと20台ほど道路わきに駐車していた。登山口には10台ほど駐車出来るスペースもある。なるほどこちらから登るのが一般的なのかと思った。ロッククライミングの練習していた山岳会の人もここから登ったのだろう。ガイドブックには民宿登人脇からのコースが紹介されているので今日はこのコースを歩いたが、今度は裏側から登るほうが楽だ。登人の登山口から5km先で林道はすべて舗装されていた。
 
 せっかくここまで来たのだから林道をさらに進むと2箇所ほど舗装されていない場所があったがあとはすべて舗装された林道だった。10kmほど走ると神流町から上野村への道路に出た。ここから神流町に戻り帰路に着いた。

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