愛鷹山塊 越前岳 (1504m)
NO29
愛鷹山は富士山の南麓に位置し静岡県では富士山に一番近い山塊の総称で日本二百名山である、愛鷹山というピークもあるが最高峰は越前岳の1504mで愛鷹山より300m余り高い。そのため、越前岳が愛鷹山の主峰と考えられ富士山の眺めが素晴らしく多くの登山者が登る。山頂に立つと駿河湾や伊豆半島を見渡すことができる。
十里木から見る越前岳
【山行記録】
愛鷹山は2008年6月にクラブの山行で登ったがあいにくガスで富士山の展望は出来なかった。今回、前回と同じコースで計画があり同行して登ってきた。伊勢崎をAM5:20分に出発し東富士五胡道路の須走ICから469号線を走り登山口の山神社駐車場に8:10分に到着した。
8:30 山神社駐車場
愛鷹山登山案内板
9:15 愛鷹山荘
9:20 富士見峠
登り始めて45分で愛鷹山荘に出た、ここは無人の避難小屋だ。こんな場所で利用する人がいるのだろうか。愛鷹山荘から5分程で富士見峠に着く。ここを右に行けば黒岳で往復45分出来る。登山道に5cm程の霜柱があり今日は相当冷え込んだようだ。
9:55 鋸岳展望台
中央の山が鋸岳
富士見峠からは尾根歩きとなる。樹林の間から時々富士山が姿を見せた。鋸岳展望台からは越前岳から南に伸びる蓬莱山、鋸岳、位牌岳と続く山並み見え登山道の少し先の左側が崩落していて急峻な谷となっていた。
鋸岳展望台から木の根が張りだしたヤセ尾根で結構急な登りもあり登山道脇にある霜柱に感心しながら45分で富士見台に出た。案内板にここから見える富士山は昭和13年に発行された50銭紙幣の図案に採用された富士山はここから撮影されたと書かれていた。生まれる前の旧紙幣で見たことがありませんが。同行者から富士山をみて歓声が上がる。
10:45 富士見台
駿河湾と伊豆半島が見えた
南アルプスの北岳と間ノ岳が見える
富士見台から30分で越前岳山頂に到着、登り始めて2時間40分で登頂だ。山頂からは南方に駿河湾と伊豆半島や南アルプスも見えた。富士山は右手の樹林越に見える。越前岳から富士山まで15km程だという間近に見える訳ですね!山頂は霜が解けたのかぬかるんでいて広い山頂でも腰を休める場所が無く愛知県から来たという45名程の団体さんで満杯の状態だったので林の中に入り昼食にした。
11:20 山頂にて
クラブ山行での昼食はたくさんの食べ物やデザートを貰いいつも満腹となってしまいダイエットは無縁の楽しい時間だ。団体さんが下山し静かになり我々も12:00に下山を開始した。登山道が林の中に何本もあり分かりづらい、間もなく又も団体さんが登ってきた本当に人気のある山なんですね!雑木林の中ぬかるんだ急坂や所々ロープの張られた場所を下ると60分で馬の背見晴台に出た。
馬の背にはベンチがあり正面に雄大な裾野を見せる富士山がさえぎるものが無く見えた。前回来た時はガスで何も見え無かったので素晴らしいの一言だ。馬の背からは開けたクマササ原の登山道を富士山を見ながらの下り、途中電波塔の脇を通過すると間もなく木で造られた十理木展望台がある。ここまでは観光客でも来られる場所のようだ。展望台からは整備された木の階段となり15分で十里木登山口に13:40分に着いた。登山口のトイレ脇にある靴の洗い場で泥だらけになった登山靴を洗い帰路に着いた。多くの登山者はここからピストンで越前岳に登るのが一般的なようです。
十里木展望台と富士山
13:40 十里木登山口にある案内板
馬の背から見た富士山
愛鷹山は富士山の南側にある山塊で越前岳はその最高峰の山。展望の山として三ッ峠山、天子ヶ岳などともに人気のある山で我々の住む群馬県から富士山を見るには高い山に登らなければ見ることが出ない。クラブでも富士山の見える山に登る企画で富士山周辺の山々に良く登っている。個人の感想ですが南側から見る富士山はゴルフ場や開発された観光施設などが裾野に見え自衛隊の演習訓練なのだろう時々銃砲の音も聞こえたりで北側から見る富士山とは少し趣が異なる光景だった。しかし昨年登った宝永山の爆裂火口跡が良く見え五合目から上部はさすが富士山だと思う美しさを見ることが出来た。
【登山ルート図】
山神社〜越前岳
登り : 2:40分
越前岳〜十里木登山口
下り : 1:35分
13:00 馬の背見晴台
富士見台から見る富士山