大源太山

谷川連峰

(1,598m)

 谷川連峰には2つの「大源太山」がある。今回歩いたのは上越のマッターホルンの異名をとる湯沢の大源太山をシシゴヤノ頭からの縦走コースで歩いてきました。

1.山 行 日 : 平成13年9月1日(土) 天候 晴れ
2.歩行時間  : 6時間40分
3.同 行 者  : 単独
4.地   図  : 谷川岳(旺文社エリアマップ)茂倉岳(1/25000)
5.コ ー ス  : 登山口〜シシゴヤの頭〜七ツ小屋山〜大源太山〜登山口
     

【コースタイム】
  7:00             7:20        7:22        8:05  
旭原林道終点登山口 → 丸太橋 → シシゴヤノ頭分岐 → 水場 →

9:15/9:20              11:00/11:15   12:15/13:05  
シシゴヤノ頭 → 蓬峠分岐  → 七ツ小屋山  → 大源太山 → 

14:25    14:40    14:50 
渡渉点 → 丸太橋 → 登山口

【記録】

 前から登りたいと思っていた「大源太山」にピストン山行では物足りないのでシシゴヤノ頭から稜線を歩き七ツ小屋山経由で大源太山に登るコースを歩いてきました。このコースは大源太山直下に岩場があり両サイドが切れ落ち一ヶ所クサリもない危険な岩場があるとガイドブックに記載されているが快適な稜線歩きが楽しめるコースである。

 湯沢ICから17号を左折セブンイレブンの交差点を左折し陸橋を下り中里方面に進む。上越線のガードをくぐり左折し旭原の大源太山登山口の標識を直進すると、林道終点が登山口となっていて10台程が駐車可能だ。登山届を提出し出発、歩き出すとすぐ丸木橋がある。橋を渡るとシシゴヤノ頭への分岐(謙信ゆかりの道)シシゴヤノ頭へのコースはあまり歩かれていないようで、わずかな踏跡とテープをたよりにジグザグに登る。水場を過ぎ樹林帯を抜けると
シシゴヤノ頭に出た、立派な標識があり谷川岳、武能岳、これから登る七ツ小屋山、大源太山への稜線が見渡せる谷川連峰の展望台だ。山頂には先客の単独行氏がいて、私と同じコースで大源太山を目指すと言って先に出発していった。ここから蓬峠分岐までは快適な稜線歩き、右に谷川岳左に大源太山を見ながら小さなピークを登り返しながら歩く。登山道は思ったより良く整備されていたが、濡れたササで登山道が覆われていて、ズボンの裾が濡れる。右下に土樽から蓬峠への登山道が見える。蓬峠と清水峠への登山道にようやく出て一休み。先ほどの単独行氏以外誰にも出会わない静かな山だ。

 ここから七ツ小屋山までは後方に
武能岳、谷川岳右に朝日岳、正面に七ツ小屋山、大源太山を見ながらクマザサの稜線歩きとなる。所々膝まで埋まりながら歩く。秋にササ払いを行うと標識があるが、余り歩かれていないのだろうか登山道はササで覆われ足元がよく見えない。雲が切れ暑い日差しが差してきた。清水峠への分岐を後にいよいよ七ツ小屋山を目指す。なだらかな稜線をノンビリ登ると山頂直下にわずかな急登があるが、まもなく山頂に到着した。山頂は登山道の脇に標識があるだけだ。先客の二人連れが休んでいた。大源太山を登ってきて、これから清水峠に下ると言っていた。また山頂を一人じめだ、谷川岳のマチガ沢がガスの切れ間に見える。太陽の光でササが輝いている。静かな時間が過ぎていく。

 ここからが大源太山への最後の登りとなる、一旦120mほど下り登り返す。ガスが晴れピラミッドのように尖った山頂が目の前に現われた。山頂直下の岩場が見える、徐々にきつい登りとなり最初の岩場に取り付く10m位クサリが無い岩場がある。足場と手を掛ける場所を探しながら慎重に登る。特に危険はない、そしてクサリ場だ右側のルートで登るがクサリがあるので問題なく登れた。わずかで登り切ると両サイドが切れ落ちた山頂直下のやせ尾根となりバランスを取り慎重に登ると山頂に出た。

 山頂では先ほどの単独行氏がもう下山の準備をしていてお互いに写真を摂り分かれた。また山頂は私一人となった、山頂からは平標山、仙ノ倉山、万太郎山、一ノ倉岳と谷川連峰の展望が素晴らしい。残念ながら先日登った巻機山の山頂はガスの中だった。今度は紅葉の頃またこのコースを歩きたくなる程素晴らしい展望に感激。昼食はラーメンとコーヒーでノンビリしようと思っていたらとんでもない状況で山頂は虫が集まってきてノンビリ食事を楽しむ状況ではなく早々に下山した。

 下山は途中まで快適な稜線歩きだ。今日歩いて来たシシゴヤノ頭から蓬峠への稜線が見え良く歩いてきたなと感心する、眼下には湯沢の町が見える。下りも結構急でクサリやロープが張られている。樹林帯に入ると道も緩やかになり水の音が大きくなると沢にロープが張られた渡渉点に出た。増水した沢を慎重に渡るとまもなくシシゴヤノ頭への分岐に出る。あとは丸太橋を慎重に渡ると登山口に無事到着した。

 最初はこのコースはあまり歩かれていないようで、大源太山直下の岩場が心配だったが登ってみればそれなりに魅力ある山だった。谷川連峰を見ながらの稜線散歩で静かな山歩きができ大満足の山行ができた。

 大源太山直下の岩場は足場が確保できるが三点支持で慎重に登ることが求められます。登山者の技量に見合った安全登山に心掛けましょう。

蓬峠への稜線

七ツ小屋山

大源太山頂にて

              

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