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【第14回山田昇記念杯登山競争大会】 に参加して

 大会役員としてボランテア参加した感想です。  山の写真はこちら


◎ 開 催 日 : 平成15年9月28日(日) 天候 晴れ

◎ 場    所 : 上州武尊山(2,158.3m)

◎ 大会の目的 
   群馬が生んだ登山家、山田昇氏の業績を後世まで伝え、
  登山の基本である体力を競い合い、登山の啓蒙、復旧、発展の一助とする。

◎ 主   催 : 群馬県山岳連盟、川場村

1.コ ー ス 
  @ 登山競争の部
    武尊自然休養林駐車場ー前武尊山ー沖武尊山ー剣ケ峰山ー高手山ー川場キャンプ場
    *距離 14.8km  累積標高差 1,330m 

  A 一般参加の部
    川場キャンプ場ー高手山ー剣ケ峰山ー高手山ー川場キャンプ場  往復
    *距離 往復10km 累積標高差 820m

2.登山競争の方法
  規定の重量の負荷を背負い、縦走形式で個人の所要時間を競う。
  @ 山田昇杯の部 : 男子 10kg  女子 5kg
  A 三枝照雄の部 : 男子 10kg  女子 5kg

 
 
山田昇記念杯登山競争大会について (大会資料より抜粋) 

 群馬が生んだ世界的ヒマラヤ二スト、山田昇氏と三枝照雄氏は1989年2月厳冬のマッキンリーに散華しました。群馬県山岳連盟ではその死を悼み、両氏の登山家としての業績を讃え、夢を引き継ぎ、後世までその名人と人なりを伝えるために、1990年を第1回に、毎年10月の第1日曜日に両氏が少年期に登ったゆかりの山、武尊山(ほたかさん)において、全国から参加者を募って開催しています。


 スポーツの基本は体力です。また自然の中で過ごす登山では、ある程度の荷物を背負って歩き、登らなければならない。空身によるスピード競走ではなく、あくまでも「登山」の基本として、負荷をかけて競う「登山競争大会」とする。山田昇杯は成年男女が登山の一層の発展のために、三枝照雄杯は19才未満の若い男女が切磋琢磨し、競い合い、次代の登山界を背負う活躍の励みになることを願ってもうけたものです。また競争とは別に、ゆったりと豊かな自然に親しみ、登山を楽しみながら競技を見る「一般参加の部」を設けてあります。「山田昇記念杯登山競争大会」はこれら3部門 により、全国の登山家愛好家が集い、競争とともに交流を図りながら登山の啓蒙、復及、発展の一助とするものです。


 
「一般参加の部」に大会役員として参加 剣ケ峰山 (2,020m)

 
コースタイム  所要時間:5時間30分

  7:40         8:10    9:50   10:25
 川場キャンプ場 → 高手山 → 西峰 → 剣ケ峰山 
 12:10         11:50    10:50   10:30

 
【記録】
 
大会前日の27日1時30分に川場キャンプ場に到着し、早速大会準備を手伝う。ゴール及び閉会式のとなるキャンプ場に横断幕の取り付け、テントのセット、開会式の会場の設営と始めての体験で戸惑いながら準備をした。夜はバンガローでシュラフで寝る。ビールを飲みながらクラブのこと、山のことなどで話がはずみ夜が更けた。朝5時に起床、6時より大会準備に取り掛かる。7時から開会式があり7時30分には競争の部の参加者はバスでスタート地点に移動、一般参加の部はキャンプ場から登山を開始した。

 キャンプ場の上部を過ぎ尾根に取り付く。高手山には石宮がある。ここからは樹林帯の長い緩やかな登りになる。奈女沢の頭まで約1時間。カラマツとダケカンバの美しい林の中を歩く。右下にスキー場が見えてくる。奈女沢の頭からは針葉樹林帯に入り正面が開けた場所に出て丸太の階段を下り登り返すと西峰に着いた。ここからは風景が一変する。正面に剣ケ峰、左に玉原湖、鬼岩が望める展望台だ。スキー場のゴンドラが剣ケ峰の直下まで来ている。西峰から一旦下り登り返すとベンチがありチェクポイントがあり役員が待機していた。すると早くも1位の選手が走ってきたのには驚いた。私はここまで2時間10分かけて登って来たというのに、すごい速さである。正面に剣ケ峰山への登山道がよく見える。山肌に色づき始めたカエデやダケカンバが美しい。ガスが時々流れていく。ここから一旦下り急な登りを過ぎると頂上台地となりササの平坦な道となる。山頂はすぐそこだ。小ピークを過ぎわずかな登りで山頂に到着した。
 
 山頂は平坦で登山道脇に標識がある。2年前に剣ケ峰から沖武尊に縦走した時以来だ。沖武尊からみる剣ケ峰山は天に突き出したような鋭い山頂だが登って見ると意外な感じな山だ。山頂で写真を撮り早々に下山した。次々と選手が走り去っていく。すごいの一言だ。西峰を過ぎ奈女沢の頭あたりの緩やかな登山道で選手と同じように走ってみたが5分も続かない、足がつってしまう感じになる。鍛え方が違うのだ。
 
 ゴールのキャンプ場に戻りタイムを見て又びっくり1位は2時間02分19秒で9連覇の鏑木さんだ。すばらしい記録だ。同伴の出雲さん、田中さんが大会役員が作っている芋煮やうどんで昼食を食べていた。私もご馳走になる。4時30分からの閉会式も終わり、片付けをして散会。帰路に着いた。


  
初めて山田昇杯の大会にボランテア参加して貴重な体験ができ有意義な1日だった。
 
 
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