NO15-3
トムラウシ山
3日目は今回の縦走で一番期待していたヒサゴ沼避難小屋からトムラウシ山に登り宿泊地のトムラウシ温泉までのルートで2009年の悲惨な「トムラウシ山「大量遭難事故」のあった場所を確認しながら歩く。1日目は雨で2日目の午前中まで小雨で午後からようやく晴れてきて、3日目は快晴でラッキーだ〜!!
【3日目コースタイム】 天候:晴 標高 : トムラウシ山(2141m)
ヒサゴ沼避難小屋(3:40) → (4:40)分岐(4:45) → (5:20)天沼(5:30) → (7:30)北沼 →雪渓上部
アイゼンを装着
夜明けのヒサゴ沼
左下にヒサゴ沼が見える
稜線に出ると木道がある
4:40 トムラウシ山分岐
短縮登山口分岐はここから15分程で登山口がありここまで車で入れるようだ。我々はここからトムラウシ温泉まで2時間かかり下った。林道を渡るとようやくトムラウシ山登山口となるトムラウシ温泉(東大雪荘)に辿りついた。ヒサゴ沼から14時間弱かかったが無事に全員本当に良く歩きました。
無事下山して3日ぶりに疲れた体を温泉に入り癒し、3日間アルファー米や行動食で済ませた食事だったので夕食に飲んだビールや食事が美味かった。
今回の縦走は高崎の「クリーンクラブ」の計画に参加したが、全員の食事の準備や飲料水を煮沸し提供していただき、歩きながら適時、山に対する心がけやコースの状況などを説明し全員のペースを見ながら歩き、当初の予定時間よりかかったが無事全員下山出来たことに感謝。
今回の縦走は1・2日目は天候が良くなかったが3日目は最高の天候となり念願のトムラウシ山の山頂に立つことが出来た。旭岳から忠別岳の間は小雨とガスで大雪山の山並みを見ることが出来なかったが、高山植物の多さ、露に濡れた花々と一面に咲くお花畑など本州の山では味わえない光景を楽しむことが出来た。そして旭岳からトムラウシ山までのコースはアップダウンも少なく平坦な登山道で長時間歩いたが意外と疲れも少なかったがこの時期に歩くには天候により防寒着が絶対必要です。雨の中では歩いている時は良いが休んでいると寒くなる。2009年の大遭難事故は睡眠不足や疲れと天候の急変による低体温症が原因でした。素晴らしい今回のコースは人気があり多くの登山者が歩かれると思いますが計画、準備を万全にして楽しんでください。素晴らしい展望が待っています。
トムラウシへの最後の登り
7:30 北沼分岐
北沼手前にて
【山行記録】
【4日目】
今回のツアー縦走計画は旭岳〜トムラウシ山の3泊4日と1日追加して十勝岳を縦走する4泊5日の2グループの参加でした。
私は以前十勝岳は登ったのでパスし最終日の6/26日は3名が十勝岳グループと分かれ9:00にトムラウシ温泉を出発し帯広空港まで送っていただき13:50発のJAL1154便に乗り羽田空港に15:30に到着し高速バスで伊勢崎に20:30に戻った。
2:30分に起床し外に出ると今日は快晴だ。朝食を済ませ煮沸した水を500mlのペットボトル2本に貰い予定より10遅れ3:40分に出発した。沼縁を歩き写真左の中央奥のヒサゴ沼突端の雪渓を分岐に向け登るが昨晩の冷え込みで雪渓が凍結していた、ここでようやくアイゼンを着け登る。同行者の中には軽アイゼンだからと4本歯を持ってきた人がいた。リーダーいわく軽アイゼンといっても最低6本〜8本歯を準備してほしいと言っていた。案の定急な雪渓を4本で登るのは大変で直登を避けトラバース気味に登り30分で登り切りると岩がゴロゴロとした道のコルを登り分岐に1時間で着いた。
分岐からは平坦な稜線歩きとなり木道がある、左眼下にヒサゴ沼と石狩岳山塊が見える。正面にはトムラウシ山が見え素晴らしい。ここからトムラウシ山までは様々な形をした溶岩台地や構造土が見られる。天沼を過ぎハイマツと高山植物の花々を楽しみながら歩く。
日本庭園?
トムラウシ山が近くなる
左に旭岳が良く見える
日本庭園はハイマツの緑と岩と地塘が点在する平坦な登山道で本当に素晴らしい景観だ、北アルプスの雲ノ平のようだ。振り返れば昨日は良く見えなかった旭岳から連なる大雪の山々が見渡せ最高の展望だ。トムラウシ山はまだ先だ。
トムラウシ山が近くなる
ロックガーデンを登る
エゾコザクラの咲く登山道
ロックガーデンは岩だらけ、ペンキマークを探しながら登る、エゾコザクラの咲く登山道を登るとようやく平坦になり北沼が見えてきた.。北沼からトムラウシまではハイマツと岩礫の急登となる、岩陰にシマリスが現れた。
8:15 トムラウシ山頂にて
十勝連峰を望む
十勝岳への分岐
念願のトムラウシ山に到着すると素晴らしい360°の展望が待っていた。十勝連峰の美瑛富士、美瑛岳、十勝岳が目の前に広がる。心残りだが35分程展望を楽しみ下山を開始した。岩稜帯の急斜面を下ると朝5時からトムラウシ温泉から登ってきたと言う単独の若い登山者が登ってきた信じられない早さですね!山頂から30分で十勝岳への縦走路分岐に出た。
十勝連峰を望む
天候に恵まれ最高の展望を楽しみながらの下山だ。トムラウシ公園は雪渓のなかに道標があった。岩礫の急登が終わるとケルンがあるピークに出る、ここで小休止していると岩の中からナキウサギが姿を見せたが写真に撮れなかった。ピークからさらに下ると前トム平に着いた、前トムラウシ山が見える。
トムラウシ公園の道標
前トム平の道標
コマドリ沢への雪渓
11:45 コマドリ沢分岐
最後に見えたトムラウシ山
14:20 カムイ天上
コマドリ沢分岐から尾根に登り後はササが刈られた登山道となり樹林帯のなか泥んこ道を延々と下る長が〜い下りが待っていた。、同行者の女性が疲れペースが落ちゆっくり下ることになった。まだかまだかと思いながら結局2時間ほどかかりカムイ天上に着いた。
15:25 短縮温泉登山口分岐
トムラウシ山登山口
17:25 トムラウシ温泉(東大雪荘)