平標山

1.山行日   : 平成15年6月22日(日) 天候:晴れ
2.山 域    : 谷川連峰
3.山 名    : 大源太山(1,764.1m)  平標山 (1,983.7m)
4.コース    : 三国山〜大源太山〜平標山
5.歩行時間  : 7時間15分  所要時間 : 9時間30分
6.同行者   : 2名

花の百名山

 毎年1度は登りたい山。梅雨の中休み、久しぶりに晴れの天気予報に誘われ三国山から平標山まで歩いてきました。この時期、どんな花が咲いているのだろうかと期待し、残雪の谷川連峰を望みながらノンビリ稜線歩き楽しんできたが、さすがに松手山からの下りは疲れた。

【コースタイム】
 
 7:20              7:50/8:00      8:25/8:30     8:40        10:25
 三国トンネル登山口 → 御坂三社神社 → お花畑 → 平標山分岐 → 大源太山分岐 →  
    
  10:40/11:00  11:45/12:05   13:00/14:00   15:00/15:20   15:45     16:50
 大源太山 → 平標山ノ家 →  平標山  →  松手山  →  鉄塔 → 元橋駐車場

@ 三国山登山口から平標山への分岐 55分

 三国山への登山口は三国トンネルを挟んで群馬県側と新潟県側にある。新潟県側の登山口は駐車スペースもあり利用しやすい。登山口の標識を後に昔の面影を残す旧三国街道を登る。昔の人はこの道をわらじを履いて峠を越していたのかと思いながら登る。30分ほどで御坂三社神社に着く。ここからは最近取付けられた木製の階段を登る、登山道脇に山ツツジが咲いていた。25分でお花畑に着いたが、以前登った時はニッコウキスゲが一面に咲いていたのに、この時期何も咲いていなかった。三国山は登らず平標山への分岐を進む。

A 三国山から大源太山 2時間10分

 三国山への分岐を過ぎるとまもなく稜線に出る。正面に平標山と仙ノ倉山を見ながらの快適な稜線歩きとなる。ピークを2つ越すと浅貝への分岐となる三角山に出る。一旦下り樹林帯に入ると大源太山への分岐があり15分ほどで山頂に立てた。ここからは谷川連峰が一望に見渡せる。
谷川岳から万太郎、エビス大黒ノ頭、仙ノ倉山、平標山と縦走路も見える展望に大満足。山頂には他に登山者はいない静かな山を独占だ。しばらく休んでいたら、二人連れの登山者が登ってきた。話をすると我々と同じコースで登ってきたと言う。三国山の分岐を過ぎてから初めて出合った登山者だ。このコースは展望を楽しみながら静かな山歩きが楽しめるコースである。

仙ノ倉山への鞍部に咲くハクサンイチゲとハクサンコザクラの群落

三国山登山口

大源太山頂、後方の山は仙ノ倉山

平標山から仙ノ倉山への登山道

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松手山から平標山を望む

平標で咲いていた花
B大源太山から平標山  2時間15分

 大源太山を後に平標山ノ家を目指す。快適な稜線歩きも後僅か、平標山への登山道が良く見える。大源太山から45分で山ノ家に到着。平標山から多くの登山者が下山してくる。やはり平標山は人気のある山だ。小休止して水を補給し最後の登りにかかる、足が重くなってきた。ここまで来るのに4時間歩いてきて、山頂まであと1時間
ガンバローの気持ちで歩を進める。それにしても階段は登りずらい、休み休みとなる。登山者に花は咲いていましたかと話し掛けると仙ノ倉山への鞍部に花が咲いていますよと言っていた。気を取り戻して登る。山頂は多くの登山者で賑わっていた。いつもガスっていて仙ノ倉山が見えなかったのに今日はよく見える。最初は仙ノ倉山まで登ろうかと思っていたが、今日は疲れたので仙ノ倉山まで行く元気がない。食事を済まし鞍部まで写真を撮りに下る。話の通りハクサンイチゲハクサンコザクラが一面に咲いていた。何度も平標山に登っているが初めて見るお花畑の光景に感動、いい写真が撮れるといいなと思いながらシャッターを押す。

C 平標山から元橋駐車場 2時間30分

 山頂の登山者も次第に少なくなり我々も下山する。いつもは登りのコースを今日は下る。7月から8月初旬にはさまざまな花が咲く斜面は今日はほとんど咲いていない時々
ヨツバシオガマが咲いていた程度だ。それにしても階段が多く作られている。最初に登った1998年にはほとんど階段はなかったのに登山者が多くて、登山道が荒れてしまうのですかね?平標山を愛する登山者の一人として残念な思いがします。

 自然を大切にと口では言っても現実は難しいのでしょうか。人気のある山は何か観光地化しているような錯覚を覚えてしまう。松手山まで下る頃になると右足の膝下が痛くなってきた。下山に弱いのかな?歩き方が下手なのか、ゆっくり休み休み歩き元橋の駐車場に到着した頃には満車状態だった駐車場も5台程度残すだけだった。

 今回は2台で来たので1台を元橋に置き、三国山登山口まで戻り縦走することが出来て大満足。そして三国山から平標山ノ家までの稜線歩きは、一人も登山者に出会わない静かな山旅が出来た。天候にも恵まれ谷川連峰の山並みと平標山と仙ノ倉山への緩やかな稜線を見ながら気持ち良く歩けた事に感謝し、途中温宿の共同風呂に立ち寄り汗と疲れを取り帰路に着いた。

登山道より左平標山と右仙ノ倉山を望む