白馬岳 (2,932m)
2年前に初めて登った白馬岳にクラブ例会山行に参加し登って来た。大雪渓は6月28日の豪雨で無残に荒れていて自然の脅威に圧倒された。雪渓のスタート地点は変更され、途中一部左の山側にコース変更されていたのは残念だった。
1.山 行 日 : 平成15年7月26日、27日 天候 : 晴れ
2.歩 行 時 間 : 1日目:7時間00分 下り 4時間00分
3.同 行 者 : 伊勢崎市ハイキング協会 19名
4.地 図 : 昭文社 山と高原図 白馬岳
【記録】
コースタイム
1日目
5:00 6:05/6:20 8:50 10:00/10:30 11:30/12:15 13:00/13:30 14:00
猿倉荘 → 白馬尻小屋 → 葱平 → 避難小屋 → 村営頂上小屋 → 白馬岳 → 村営頂上小屋
5:30 6:50 8:30/9:00 10:00
2日目 村営小屋 → 葱平 → 白馬尻小屋 → 猿倉荘
日本百名山
【1日目】
@ 猿倉荘〜白馬尻小屋 1時間05分(所要時間)
伊勢崎をドシャブリの中23時55分に出発し猿倉荘の駐車場に3時20分に到着すでに駐車場は満杯だ。車中で仮眠を取る。夜明けとともに山並が現われ快晴となっていた。5時に猿倉荘脇の登山道から登り始める。林道に出てしばらく歩くと正面に朝日に輝く山並みが目に飛び込んできた。久しぶりの快晴と、爽やかな空気に登行意欲が高まる。林道終点から登山道に入るとまもなく白馬尻に到着。小屋の手前ではキヌガサソウが出迎えてくれた。
A白馬尻〜葱平 2時間30分
小屋で休憩し出発。緩やかな樹林帯の登山道を進む。
前回アイゼンを着用した雪渓終端部を過ぎ少し登った場所からアイゼンを着用し大雪渓歩きを始めるとすぐに無残に荒れた光景が目に入ってきた。雪渓の山側にコースを進むとまもなく左の山側に作られた登山道に入る。アイゼンを着けたまま岩の露出した登山道を歩くのは歩きずらいがすぐ雪渓に戻る。2度山側のコースを登ると本来の雪渓コースに出た。ここからは雪渓中央部を1直線に登り詰める。雪渓の終点付近が葱平だ。
白馬尻より大雪渓を望む
豪雨で荒れた雪渓
青空と大雪渓
雪渓を行列で登る
B 葱平〜白馬岳山頂 4時間10分
葱平からはジグザグな登りとなるが登山道脇にはシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、クルマユリ等多くの花が迎えてくれる。避難小屋で昼食を取り村営頂上小屋を目指す。この辺りは一面お花畑が広がり疲れた体を癒してくれる。
雪渓越しに見る杓子岳が美しい。登山道は多くの登山者で行列となる。さすが白馬岳は人気の山だ。ウルップソウも咲いていた。 村営頂上小屋に無事到着、宿泊手続きを済ましカラ身で白馬岳山頂に登る。山頂からはあいにく展望は出来なかったが順番待ちで証拠写真をパチリ。達成感で充実した時間を過ごし小屋に戻り生ビールで乾杯。夕食はバイキングで美味かったな〜(^○^)
杓子岳
白馬岳山頂にて
【2日目】
C白馬岳の朝
小屋は19名で1部屋を使用でき混雑時の3名分のスペースを1人で確保出来ゆったり眠ることが出来た。山の朝は早い4時に起床すると早い人はもう出発して行く。日の出が4時50分なので杓子岳手前の丸山に登る。早い人は稜線に出てカメラを構え写真を撮っていた。清々しい空気の中で朝日を受ける山々を展望出来るのは小屋泊まりでの自然からのプレゼントだ。
杓子岳、白馬鑓ケ岳とその先に槍ケ岳も見える。そして雲海に浮かぶ浅間山から四阿山、戸隠山、嵩妻山、飯綱山、そして火打・妙高山と素晴らしい展望に恵まれた朝だった。稜線には朝露に濡れたハクサンイチゲ、ウルップソウ、シナノキンバイなどが目を楽しましてくれた。
雲海に浮かぶ四阿山と噴煙を上げる浅間山
D頂上小屋から猿倉荘 4時間30分
朝食を済ませ下山開始。昨日のコースを下る。葱平まで1時間20分で降りた。下りは楽だ、登りの苦しさが嘘のようだが無理をすると膝が笑うので注意しながら歩く。最近下山時に膝下に筋肉痛が起きる不安があるので小屋でテーピングをしてきたのか何ともなく下れた。効果がありますね。雪渓を下る頃になると登山者が続々と登ってくる。白馬尻小屋は登山者であふれていてツアーで雪渓を見に来る観光客もいる。小屋を後に登山道をわずか下れば林道に出て無事に猿倉荘に到着した。
今年は梅雨明けが遅く雨が心配だったが、天候に恵まれ北アルプスの花々と山岳風景に魅せられた山行が出来たことに感謝。(^〇^)
帰路ぽかぽかランドで入浴し2日間の疲れを取り白馬岳山行は無事終了した。
多くの登山者で賑わう白馬尻小屋