日本百名山    仙丈ケ岳  (3,032.6m)

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山行記録

 標高3,033mの堂々とした独立峰のように見える仙丈ケ岳は、氷河遺跡の3本のカールが鮮明な重厚の山で花の美しい山でもある。北沢峠を挟んで男性的な岩峰の甲斐駒ケ岳に対しゆったりと雄大な山容を見せる仙丈ケ岳は山好きな登山者に人気の山である。

なだらかな稜線の仙丈ケ岳

1.山 行 日 : 2009年8月8日
2.歩行時間 : 7時間15分
3.同 行 者 : 7名
4.登山ルート: 北沢峠→五合目→小仙丈ケ岳→仙丈ケ岳→馬の背ヒュッテ→大平山荘→北沢峠
   


【山行記録】

甲斐駒ケ岳は雨の中登ったが今日は天候も回復し,花と快適な稜線歩きを求めて仙丈ケ岳への登山を開始した。

@ 北沢峠 5:05

 4時に起床すると早立ちの登山者が次々と出発していく。4時30分頃に弁当の朝食を食べ仙丈ケ岳に向け出発した。長衛荘ほ左手の林道を少し下ると仙丈ケ岳への登山口が右側にあり登山道に入る。10分ほどで左側が開けた場所があり北岳が見えた。
登山道は緩やかな登りとなる。
樹林の間から甲斐駒ケ岳が見えた。
A 五合目  6:50/6:55

 登り始めて1時間45分で五合目に着いた。右に藪沢小屋への分岐となる。ここから小仙丈ケ岳を目指す。
五合目から尾根を40分ほど登ると森林限界を超え展望が一気に開けた。眼前に小仙丈ケ岳が現れ、北岳や鳳凰三山が見え富士山も姿を見せた。
B 小仙丈ケ岳 8:00/8:10

 ハイマツの斜面を急登すると展望の素晴しい小仙丈ケ岳に着いた。多くの登山者が休んでいた。ここからは北岳と間ノ岳への稜線が良く見える。
小仙丈ケ岳からは緩やかな稜線となりハイマツの岩稜を行く。仙丈カールが美しい。
右側に仙丈小屋への分岐に出ると眼下に広大なカールが広がる。ここからも稜線を登り小ピークを登り返すと正面に仙丈ケ岳の山頂がガスの切れ間に見えてきた。
C 仙丈ケ岳 9:20/9:50

 山頂直下の急坂を登り詰めるとようやく仙丈ケ岳の山頂に着いた。山頂は稜線上の小さなコブのようである。ここからの展望も素晴しい。「南アルプスの女王」と呼ばれるように堂々とした山稜が緩やかに延び左右にカールを抱く美しい山だ。
下山は馬ノ背ヒュッテに下る。道端の花を楽しみながら稜線を下ると眼下に仙丈小屋が見えてくる。
D 仙丈小屋 10:10/10:18

 山頂から20分ほどで仙丈小屋に着いた。馬ノ背ヒュッテから次々と登山者が登ってくる。広場では多くの登山者が休憩していた。
仙丈小屋を後に下り振り返ると仙丈カールが美しい姿を見せてくれた。
E 馬ノ背ヒュッテ 11:08/11:10

 仙丈小屋からの登山道脇には多くの花が咲いていた。馬ノ背分岐に40分ほどで着いた。この辺りは一面にマルバダケブキが咲いていた。花々を楽しみながら分岐から10分で馬ノ背ヒュッテに着いた。
馬ノ背ヒュッテからは藪沢沿いに下る。計画では藪沢小屋から五合目まで登り返し北沢峠に下る予定だったが藪沢沿いに大平山荘経由で下る。沢を渡る風が爽やかだ。正面に甲斐駒ケ岳を見ながら下る。このコースから登ってくる登山者も多いい。
F 大平山荘 13:00

 沢沿いの登山道から離れ樹林帯の道を下ると大平山荘に出た。
G 北沢峠 13:15

 大平山荘から北沢峠には15分ほど登り林道に出るとまもなく北沢峠のバス停に着いた。時刻表ではバスは15時であったがバス停で待っていると20名ほど集まればバスを出すとの事だった。
長衛荘で靴を洗ったりしながら時間を過ごしていると20名ほど集まり13:40分にバスが出た。14:35分に仙流荘に戻り日帰り入浴で汗を流し帰路に着いた。

仙流荘