白馬岳縦走

  山登りを始めて3年で念願の白馬岳の山頂に立った。雄大な北アルプスの山並みと大雪渓の登りは期待を裏切らない山だ。また稜線に咲くさまざまな高山植物との出会いは疲れを癒す山旅となった。

(2,932m)

山 行 日  平成13年7月29日(日)・30日(月)
 標 高 差  1,680m
所 要 時 間  1日目:8時間10分
 2日目:6時間50分
同 行 者  5名

 大雪渓

【 コースタイム】
 1日目

       (タクシー) 
  白馬村役場 ⇒ 猿倉登山口 → 白馬尻 → 葱平  → 避難小屋  →  村営頂上小屋 → 白馬山荘(泊)    
   4:20       4:40/5:25   6:40/7:05  10:05    11:00/11:30    12:45/13:05     13:35  
                                                   
 2日目
                                                                         
  白馬山荘 → 白馬岳山頂 → 三国境  → 小蓮華山  → 白馬大池 → 乗鞍岳  → 天狗原  →  
   6:10      6:20/6:40   7:15/7:25   8:10/8:20   10:00/10:15   10:50   11:50/12:10  

          (ロープウエー) (ゴンドラリフト)   (タクシー)
  栂池自然園  ⇒ 栂大門  → 栂池高原 ⇒ 白馬村役場 
  13:00/13:50    14:10      14:25      14:50
 

【 記 録 】

 1日目 : 歩行時間 6時間55分
 
  会社の山仲間4人と念願の白馬岳に登った。白馬村役場に車を置きタクシーで登山口の猿倉に向かう。猿倉荘に登山届を提出し朝食を取る。登山道は猿倉荘の左側の広い林道を歩く、30分ほど歩くと小蓮華山の尾根が見えてきた。雄大な山並みにこれから登る白馬岳への登行意欲を駆り立てる。真っ青な空で天候は最高だ。林道が終わり登山道になるとまもなく白馬尻に到着した。山小屋は多くの登山者で賑わっている。目の前には大雪渓が望める、小屋から少し登ると雪渓の末端に出た。アイゼンを着用し憧れの雪渓登りの開始だ。

  思ったより緩やかな登りで楽だ。道は雪に書かれた紅ガラに沿って一直線に延びている。雪渓の上に意外と岩が転がっている、落石が多いいのだ。真っ青な空と雪渓、荒々しい岩稜の山並みにアルプスに来たと感心しながら登る。雪渓を登る登山者が一直線に並んで歩いている。雪渓が終わると葱平だ、落石に注意しながら登る登山道の脇には高山植物の花が咲き乱れていた。避難小屋で小休止、
ミヤマキンポウゲ、クルマユリ、シナノキンバエ、コバイケイソウ、ハクサンフウロ、イワギキョウなど数え切れないほどの花畑の中を登る。途中監視員と話したところ今日は1000人登ってきているが少ないよ昨日は3000人位登ったと言っていた。

  登り始めて7時間20分ほどで村営頂上小屋に着いた。全員登り切れたことに大満足。雪渓の雪解け水で喉を潤し、白馬山荘を目指し最後の登りを歩く、振り返れば
杓子岳、白馬鑓ヶ岳への登山道がよく見え旭岳も目の前、稜線に出ると白馬岳が目の前に見える。雄大な山岳展望に大満足しながら白馬山荘に到着した。宿泊の手続きを済ませ部屋割りを確認してまずは到着祝い。

  立派な展望レストランがあり、生ビールで乾杯。3000m近い山頂に1500人収容の山小屋とレストランが有るとはなんとメジャーな山なんだろうかと感心してしまう。ビールが美味かった。部屋戻ると疲れたせいか、夕食まで寝てしまった。夕食後、夕日を見に外に出た、旭岳の脇に夕日が沈んでいく景色を多くの登山者見守っていた。部屋は布団1枚分のスペースを確保でき日曜日に登ってきて正解だった。ゆっくり眠ることが出来た。 

猿倉荘

白馬尻

杓子岳

2日目  歩行時間 : 5時間35分

  山小屋の朝は早い、4時に起きると毛出かける人がいる。日の出を見に稜線まで登るとカメラを持った登山者で賑わっていた。4時50分過ぎに雲の切れ間から太陽が昇ってきた。5時から朝食を摂り6時過ぎに山小屋を出発した。すがすがしい空気の中、わずかな登りで白馬岳山頂に立つ。杓子岳が朝日を受け綺麗だ、その右に剣岳、立山連峰が霞んで見える。またこれから歩く小蓮華山へと続く稜線が美しい光景だ。 登山道の脇に標識があり 3000mの山とは思えない山頂だが、東側は断崖絶壁で反対側は対称的な緩やかなガレ場となっている。記念写真を撮り出発。下山路は白馬大池を目指す。

  山頂を後に良く整備された稜線歩きとなり、登山道脇に多くの高山植物が咲いていた。
チングルマ、イワギキョウ、ミヤマキンポウゲなどが群生して咲いていて目を楽しませてくれる。さすがアルプスだ。途中振り返ると、天に突き出したような山頂の雄大な白馬岳が迫力ある光景で見える。

 
三国境で休憩する、ここは雪倉岳、朝日岳への分岐となる。雄大な景色だ、ここから雪倉岳に向かう登山者が結構いる。小蓮華山まではゆるやかなアップダウンとなる。登山道脇にコマクサが群生して咲いている。この辺りまで来ると栂池から登ってくる登山者が多くなってきた。小蓮華山の山頂から白馬大池がガスの切れ間に見えてきた。

  ここからは白馬大池までは下るのみハイマツが多くなる。白馬大池の周辺は一面お花畑。
チングルマ、ハクサンコザクラなど多くの高山植物が咲いていた。さすが花の山 スケールが違う。

 白馬大池山荘の左手から池沿いに大きな岩がゴロゴロした登山道をペンキを頼りに登ると岩だらけで平坦な
乗鞍岳山頂に着いた。乗鞍岳から天狗原までは岩が露出した道を下る。途中雪渓があった。この辺りに来ると樹林帯の登山道となり、膝がガクガクしてきた。木道が現われると天狗原に出る。ここで軽い昼食と休憩。ここから50分ほどで栂池自然園にやっと到着した。乗鞍岳から栂池までは展望もなく登山道も歩きづらく疲れた。栂池自然園は観光客で賑わっていた。レストランでまずは生ビールで乾杯、乾いた喉を潤すビールが美味かった。あとはロープウエー、ゴンドラリフトと乗り継いで栂池高原に無事到着した。                              
  同行した仲間達とあこがれの白馬岳縦走を2日間で延べ12時間30分かけ歩いたが期待どうりの山だった。北アルプスの山岳展望は群馬の山では味わうことの出来ない光景でスケールが違う。これからも多くの山に登り多くの感動を期待し今回の山行は終わった。 

白馬岳山頂を望む

小蓮華山への稜線

ハクサンフーロ

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